2007年10月 9日 (火)

秋のにおい

金木犀がいいにおい。

金木犀は高校の文化祭のにおい。

文化祭の前は毎日まいにち遅くまで学校に残っていた。8時を過ぎると警備員さんがやってくる。「早く帰りなさーい。」「はーい」
9時を過ぎると昇降口に鍵がかけられる。もう、ホントは誰もいないはずの校舎。
おなかもすいたし、そろそろ帰ろう。

下駄箱から靴を持ってきて、もう昇降口からは出られないから教室の窓から飛び降りる。空気が冷たくて、金木犀がみっちりつまっている。空は星空。

自転車で坂道を下って、ローカル線の駅前で肉まんを食べて帰る。時間が遅いから、お店のおばちゃんが肉まん1個って頼んでるのに2個くれる。蒸かし過ぎでぶわぶわの肉まん。おいしかった。

いくらでもしゃべることがあった。あの時のトモダチと今会ったら何を話すかな。

金木犀の花は高校生のワタシを連れてくる。

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2007年8月 1日 (水)

KEEP OUT

KEEP OUT
桜の木も、枇杷の木も、遅くまでしゃべっていた中学生の思い出も、もうすぐ粉々。
さよなら。さよなら。きっとどこかで覚えているよ。

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2007年1月 4日 (木)

ホネ

コドモの頃、フライドチキンが苦手だった。
食べてるとホネが出てくるから。

ホネ=葬式って思っていたのですね。

ほかのイキモノの命をいただくという事では正しい認識だったかも。でもサカナは平気だったので、ほんとに見た目だけだったのね。
ホネ

そんなのを思い出したのはチキンスープを煮たから。

毎年暮に二分の一羽の鷄の燻製をいただく。適当な包丁捌きで肉を取り分け、後はチキンスープ。取りきれなかった肉もきれいに取れる。洋風雑煮?でいただきます。

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2006年10月16日 (月)

自分の記憶装置がどうなっているのか、まったくわからないけれど。

何年か前にとてもとても悲しいでもやさしい気持ちになる夢を見たことを今日突然思い出した。

東の空にはもうオリオンが昇ってきています。そろそろコートの用意をしなくては。

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2006年8月 5日 (土)

夏休みのおでかけ

夏休みは、

プラネタリウム。

小学生のとき、夏休みはチチに連れられて渋谷の五島プラネタリウムにいった。

夏休みにどこかへ行った思い出ってそれ以外にない。多分毎年行っていたんじゃないかと思う。毎回夏休みだから、毎回夏の星座なの。

プラネタリウムのスクリーンにさそり座が投影される。「はい、これはなんでしょう?ざりがにじゃないですよ~」から始まり、「ここのロビーにもさそりの剥製がありますけどねー。この間逃げ出しましてねー。」というねたに毎回びびる。

帰りにNHKを見学するか、たばこと塩の博物館に行って大きなむらさきいろの岩塩の塊をこっそり舐めてくるかどっちかして、夏休みのおでかけはおしまい。

昨日、町田の博物館に行って、プラネタリウムの中身とか、望遠鏡とか見てたらそんなことを思い出した。旅行に行った思い出はないけど、結構楽しかったな。

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2006年7月21日 (金)

どこのヒト?

もう、10年位前になるけど、

初めての海外旅行

に行ったとき、

帰りの飛行機で。Fh020004

訳あって、行きは飛行機じゃなかったので、帰りが初めての国際線だった。

「日本の航空会社だと、空港のチェックインから日本に帰ってきたのと同じ気がするよ」と言われていたので、日本の航空会社の便を取っていた。

のだが。

チェックインカウンターにいたのは「ガイジーン」という感じのお姉さんで(その時はわたしの方がガイジーンなのだが)ちっとも日本ではなかった。

夏休み直前の飛行機は空いていて、窓側の一角はわたしひとり。

乗ってしばらくしてごはんの時間。
まずは飲み物。

「How about drink?」

なぜに英語なの?飛行機ってそういうものなのかな?でもこの人日本人だよな?えーと。
「白ワインください。」「はっ!失礼しました!」日本語が通じないヒトだと思われていたらしい。
その後も、お茶を英語で勧められたり。お客が少ないんだから、覚えてよ~(T_T)

12時間ほど缶詰になって、日本へ到着。

「ありがとうございました。」「ありがとうございました。」「ありがとうございました。」

「Thank you!」

やっぱり最後も英語なの??

国内でも英語で話しかけられたりするわたし…。いったいどこのヒトに見えるんだろう?

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2006年5月23日 (火)

憧れを見に行こう

高校生のとき、突然シャチのことが気になって、気になって気になって気になりだした。

小学生のときにもらったウィルスが長い潜伏期間を経て発症したみたい。

シャチが気になるけど、シャチだけじゃなくてクジラとかイルカとか海洋哺乳類全般にとても興味がわいてきて写真を見たり、図鑑を見たり、本を読んだり。自主的な勉強はとても身になりますね。

それから少し経って、世の中でイルカブームみたいになって。情報がいっぱいでてきて嬉しかった。でも流行りモノでくくられるのにはすごく抵抗があった。別に癒されたいわけじゃないし。

シャチが見たくて見たくて、アラスカには行かれないから、短大の夏休みのアルバイトには鴨川に行った。お昼の休憩には毎日毎日シャチのショーを見てた。
卒業旅行は一人で小笠原。友達いないんかー(T_T)
ザトウクジラを見に行った。船酔いが辛かった。ザトウクジラは遠くにしっぽを見かけただけで1週間が経ってお金もないので帰ってきた。

国際イルカ・クジラ会議が日本であったときにはもちろん参加。(今もあるのかなぁ?)
参加費がわたしにはとっっっても高かったんだけど、今思うと Mr.ジャック・マイヨールも来てたし(サインをもらったよ)、星野道夫さんも講演してたし (お二人のご冥福をお祈りします) Mr.ポール・スポングも来てたし、すごい面々が一堂に会していたなぁ。
もし、また日本であるのなら見に行きたいものだ。

仕事を始めてからも、クジラを見に行こう、と高知まで夜行バスに乗って行った事もある。台風一過の太平洋で漁船に乗って。高速意地悪エレベーターに乗っているみたいだった。

なんでこんなにシャチやクジラやイルカに魅かれるのか。魅かれるというか、憧れるというか。どっちかというと、シャチになりたかったのね。どうしてシャチに生まれなかったのかなーと真剣に思っていたこともある。 今もシャチになりたいか、と聞かれたら今は人間がいいかな。

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2006年4月18日 (火)

憧れのひと。

なんて、色っぽいタイトルですな。

小学生のとき、いとこのちーちゃんは憧れのひとで。

チチもハハも末っ子だったので、いとこというのはほとんど年上。しかもとっても。
年上のいとこだと思っていたら、いとこの子どもだったりして。おじさんと思っていたら、いとこだったけど、お年玉もらってたり。

ちーちゃんは多分15歳くらい年上。かしこくて美人で、やさしい。しかもアメリカに住んでいる。これで小学生のわたしが憧れないでどうする。日常会話が英語だぞ。日常会話が英語の状況には今は憧れないが、英語をすらすら喋れる能力には今とても憧れる。

ちーちゃんがお土産を持ってきた。雑誌。
自分で取材した、といって。日本語の記事。
「サケを追うシャチ」

すごーく昔のことなのに、覚えててびっくりした。ただしほんとにこんなタイトルだったかは微妙。カナダのジョンストン海峡にいるシャチ(今はオルカと呼ぶことが多い)について書いたものだった。もしかして、取材したって思い込んでいただけで違うのかもしれない。これ面白かったって持ってきたのかも。でもどきどきして読んだ。小学生にはすこし難解だった。

憧れのひとが教えてくれたあたらしい世界。いつか見てみたい、とこころの奥底にしまわれた。本人も忘れていたけど、ここが多分スタート。

それで、あっちこっちに旅に出たりする。つまりこれは前フリ。つづきはまたいつか。

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